天井を研磨する前にアスベストが含まれているか調査しよう

アスベストが含まれている素材かどうかチェック

アスベスト含有検査の必要性

time 2023/07/09

アスベスト含有検査の必要性

アスベストは天然にできた鉱物繊維で、一般的に「せきめん」あるいは「いしわた」と呼ばれています。石綿の用途は3000種類とも言われるほど多いのが特徴で、工業製品や建材製品に分類できるのですがその8割以上が建材として使用されてきました。石綿を使った建材製品は1955年ごろから使用され、ビルの高層化・鉄骨構造化に伴い耐火被覆材として多く使用されてきています。アスベストのメリットは非常に安価であることに加え、耐火性・断熱性・防音性・絶縁性など非常に優れた機能を有していることが石綿を多く使ってきた最大の理由と考えられます。

アスベストは人の髪の毛よりも細く、肉眼では見ることができない極めて細い繊維で出来ています。飛散すると空気中に浮遊しやすく吸入されて人の肺胞に沈着しやすいという厄介な特徴があるのです。そのため建築物内の検査はもとより、そこで一定期間滞在した人の健康状態をもしっかりと検査する必要があります。肺がんや悪性中皮腫などの病気を引き起こす可能性が指摘されているだけに、仮にアスベストの飛散が確認されていなくとも定期的な検査を行う必要性は高いと考えられます。

また石綿を使用してきた建築物はいまだに数多く残っており、その解体や修繕などに際しても石綿が飛散しないように適切な対策が施されなければなりません。職業として石綿を扱ってきた方々に対しても、十分な健康管理を行っていただき肺がんなどになることがないよう配慮が求められます。

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